医療介護について
神戸市における地域包括ケアシステム構築の取り組み
高齢化の現状
兵庫県地域医療構想によると、団塊の世代が75歳以上となる2025年までに神戸圏域の在宅医療等の需要が約1万人増加すると見込まれています。神戸市の65歳以上の高齢者人口も、年々増加しており、平成29年(2017年)9月末現在では、約42万人となっています(住民基本台帳と外国人登録の総数による)。また、総人口に対する高齢者人口の割合(高齢化率)は、平成29年(2017年)9月末時点では27.3%となっており、高齢化が確実に進行しています。そのため、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう在宅医療と介護を一体的に提供できる体制(地域包括ケアシステム)の構築が喫緊の課題となっています。
神戸市における取り組み
神戸市では、地域包括ケアシステムの構築に向けた全市的な課題を協議する場として、医療・介護関係者による「地域包括ケア推進部会」を設置しています。
さらに平成29年度には、集中的に取り組むべき課題に対応した「介護予防」「医療・介護連携」「在宅療養者の服薬管理」「看取り支援」の4つの専門部会を設置し、課題抽出と施策検討を行っています。
また、医療と介護の連携拠点として,平成28年度と29年度の2ヵ年で各区に「医療介護サポートセンター」を設置し、在宅医療に関する医療介護関係者からの相談対応や多職種向けの研修会や事例検討会などを実施しています。
知っていますか?在宅療養
在宅療養って?
在宅療養とは、住み慣れた自宅や地域で療養しながら長く生活できるよう、また、家族等に囲まれて在宅で最期を迎えることができるように適切な医療、看護、介護等の支援を受けながら療養生活を送ることです。
例えば、通院が困難になった時、かかりつけ医による往診・訪問診療・訪問歯科診療・訪問薬剤管理といった在宅医療や、訪問介護・訪問入浴・ディサービスといった介護保険によるサービスを利用しながら生活を送ることを言います。
かかりつけ医って?
かかりつけ医とは、日常的な診療や健康管理を行ってくれる地域の医療機関で身近なお医者さんです。 かかりつけ医を持っておくと、皆さん一人ひとりのこれまでの病気や生活状況、家族の状況などを把握し、病状を総合的に判断して適切なアドバイスをしてもらえたり、専門的な検査や治療が必要なときには、適切な病院を紹介してくれたりします。
訪問診療と往診ってどうちがうの?
訪問診療とは、医師や看護師等がチームになって定期的に自宅を訪問して行う医療のことです。
また、往診とは、急変時その他、患者や家族の要請に応じて自宅を訪問して行う医療のことです。
在宅医療に関するご相談は…
- かかりつけの主治医がいる場合は、主治医に相談してみましょう。
- 病院の相談室では、入退院時に医療ソーシャルワーカーが相談に応じてくれます。
- あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)では、高齢者やその家族が住み慣れた地域でいつまでも安心して生活していけるよう、保健・医療・福祉の関係機関と連携を図りながらサービスの調整などの相談支援を行います。